「いつかは京都に暮らしたい。でも、いまの仕事や生活の拠点はすぐには動かせない」——そんな思いを抱える方が、近年少しずつ増えています。働き方が多様になり、リモートワークや週末移動が現実的になった今、注目されているのが「二地域居住(にちいききょじゅう)」という暮らし方です。平日は都市部で働き、週末や長期休暇は京都で過ごす。一つの拠点に縛られない、新しい住まいのかたちをご紹介します。
二地域居住とは?「移住」とは違う、もう一つの選択肢
二地域居住とは、生活の拠点を二つの地域に持ち、それぞれを行き来しながら暮らすライフスタイルのことです。完全に住まいを移す「移住」と異なり、いまの暮らしを手放さずに、もう一つの居場所を持てるのが特徴です。国土交通省も、地方の活性化や豊かな暮らしの実現に向けて、この二地域居住を後押しする方針を打ち出しています。京都は新幹線で主要都市とつながり、文化・自然・利便性のバランスに優れているため、「もう一つの拠点」として選ばれることが少なくありません。
セカンドハウスの選び方——新築・町家リノベ・賃貸、それぞれの魅力
京都でのセカンドハウスには、いくつかの選択肢があります。一つは新築の注文住宅。断熱・耐震など住宅性能を自分の理想どおりに設計でき、訪れるたびに快適で安心な空間が待っています。二つめは町家や古家のリノベーション。京都らしい趣を活かしながら、自分好みに整える楽しみがあります。三つめは賃貸で、まずは気軽に京都暮らしを試したい方に向いています。どれが正解ということはなく、訪れる頻度・予算・暮らし方のイメージによって、最適な形は変わります。なお、セカンドハウスは固定資産税の軽減や住宅ローンの扱いなど、本宅とは条件が異なる点もあるため、購入前に確認しておくと安心です。
「いきなり住む」前に、京都との距離を縮める
二地域居住の魅力は、本格的な移住を決める前に、その土地との相性をじっくり確かめられる点にあります。四季ごとの京都の表情、近所付き合い、買い物や交通の便——実際に通ってみてはじめて分かることがたくさんあります。週末を重ねるうちに「やっぱり京都に本格的に暮らしたい」と感じれば、そのときに新築や本格的な住み替えを考えればよいのです。焦らず、自分のペースで京都との距離を縮めていく。そんな住まいの育て方も、これからの時代らしい選択だと思います。
京都にもう一つの住まいを持ってみたい——どこから始めればいい?
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平間 木乃香(garDEN不動産)
平間木乃香 
