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202606/17

哲学の道は、もともと「水路の脇道」だったという話

 

※画像はイメージです。

左京区を歩いていると、銀閣寺から南禅寺へと続く「哲学の道」に出会います。桜並木と小川沿いの小道として人気のスポットですが、もともとこの道は、明治時代に作られた「琵琶湖疏水」という人工水路の管理用の道だった、という話をご存知でしょうか。今日はその成り立ちを少し紹介します。

琵琶湖疏水という、明治の一大事業

琵琶湖疏水は、琵琶湖の水を京都に引き込むために明治時代に建設された水路です。当時の京都は、東京への都の移転(東京奠都)によって人口や産業が落ち込んでいた時期で、その立て直しのために計画された大規模な土木事業でした。水運・発電・上水道・農業用水など、多目的に活用されることを目指して作られています。

哲学の道沿いを流れる小川も、この琵琶湖疏水の分線にあたります。当時、この水路沿いには疏水を管理するための道が設けられ、その道がのちに散策路として整備されたものが、現在の哲学の道になっています。

「哲学の道」という名前の由来

「哲学の道」という名前は、京都帝国大学(現在の京都大学)の哲学者たちがこの道を散策しながら思索を重ねたことに由来すると言われています。西田幾多郎をはじめとする哲学者たちが好んで歩いたことから、この名前が定着したとされています。

桜の季節はもちろん人気ですが、新緑や紅葉の時期も雰囲気があり、季節ごとに違った表情を見せてくれる道です。観光客で賑わう一方、地元の方が散歩やジョギングで利用している姿もよく見かけます。

⛩️ 京都豆知識

琵琶湖疏水は、当時日本人技術者だけで設計・建設された大規模インフラとして知られ、土木史の上でも重要な事業とされています。蹴上にある「ねじりまんぽ」というトンネルなど、当時の構造物が今も残っているスポットもあります。

左京区は、こうした歴史的な水路や散策路と、大学や住宅地が密接に隣り合っているのが特徴のひとつです。日常の中に歴史的な景観があるという環境は、暮らしの中に小さな楽しみを見つけやすいエリアかもしれません。

【左京区エリアの暮らし、気になる方へ】

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平間 木乃香(garDEN不動産)

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