
※画像はイメージです。
上京区、京都御苑のすぐ東側に「梨木神社」という小さな神社があります。萩の名所として知られていますが、実はこの神社の境内には、京都三名水のひとつとされる「染井(そめい)」という井戸が今も湧いています。今日は、この井戸とその周辺の歴史を少し紹介します。
「京都三名水」のうち、唯一現存する井戸
京都には古くから名水として知られる井戸がいくつかあり、「京都三名水」として「染井」「醒井(さめがい)」「県井(あがたい)」の3つが挙げられてきました。このうち醒井と県井は現存しておらず、現在も実際に水を汲める状態で残っているのは染井のみとされています。
染井は、もともと平安時代の公家・染殿家の邸内にあった井戸とされ、その水質の良さから現在も多くの人が水を汲みに訪れます。境内には茶道で使う水を求める方の姿も見られ、今もなお「現役の名水」として親しまれているのが特徴です。
京都御苑の周辺は、かつて公家町だった
梨木神社が建つ一帯、そして現在の京都御苑のエリアは、江戸時代まで多くの公家の屋敷が集まる「公家町」でした。明治になって都が東京に移ると、公家たちも東京へ移り住み、屋敷の跡地は整理されて現在の京都御苑のような広い空間になっていきます。
そのため、上京区には今でも当時の公家町の名残を感じさせる神社や地名がいくつも残っています。御所のすぐそばに静かな神社や名水が点在しているのは、こうした歴史の積み重ねがあってのことです。
🏠 不動産豆知識
名水が湧くエリアは、地下水脈が豊富で地盤が安定している場合が多いと言われます。ただし井戸水と現代の上下水道は別の仕組みのため、物件を選ぶ際は給排水設備の状態を確認することが大切です。
上京区は、御所や神社といった歴史的な空間と、昔ながらの住宅街が混在するエリアです。静かな環境の中に名水や緑が点在しているという土地柄は、散歩好きな方にとっては嬉しいポイントかもしれません。
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平間 木乃香(garDEN不動産)
平間木乃香 
